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2024年11月28日02/ 時32分の記事
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2010年02月06日22/ 時50分の記事
源 実朝
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大海(おおうみ)の
磯もとどろに
よする浪
われてくだけて
裂けて散るかも

 

私の好きな歌の一つである。

源 実朝が詠んだ歌で、金槐和歌集に収められている。

 

実朝は鎌倉幕府の第三代将軍となったが、右大臣拝賀のため鶴岡八幡宮に参詣した折に、若干28歳で甥の公暁に暗殺された。

 

征夷大将軍、源 頼朝の次男であり、母はあの北条政子である。

 

8歳の時に父を失い、家督を継いだ兄頼家は、後に北条氏に実権を奪われ、北条氏打倒を企てて失敗、伊豆に幽閉され、祖父である北条時政の刺客によって惨殺されたとされる。

 

権力争いが渦巻く

肉親とても敵であった混乱の時代に

和歌をこよなく愛した若者

 

この歌を詠む時に

彼の心に去来したものは何だろうかとずっと考えてきた。

 

理不尽な力にあらがえず

運命の嵐の中に弱々しく漂流しながらも

強くあろうと前を向いて断崖に立つ

彼の姿がみえる気がして

ずっとこの歌が私の心にい続けている。

 

大学1年生の選択かなにかの授業でも、この歌についてを取り上げてまとめたことがあったが、あの時からその思いは全く変わっていない。

 


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