先日
大学卒業30年の記念同窓会を開催した
30年ぶりに会う友人たちも多く
フロアではどこかしこと
久しぶりに会った喜びが弾け
大きな声が上がっていた
私自身も大変懐かしい面々と会え
もっともっと感激してもよいところであったが
自分が幹事を務めたこともあり
会の進行の方に気が取られ
大きな歓声の中でありつつも
極めて冷静かつ無口に対応してしまった
結果
あまり皆とゆっくりは話すことが出来なかった
それにしても
スピーチを聴けば聴くほど
それぞれの旅(人生)を
おのおの山あり谷ありで乗り越えてきているなと感じることになった
サプライズを仕掛けていたこともあり
その流れを組むため
会場入り口で全体を見渡しながら
その進行を見ていた
その山場は
同窓生の一人のお祝いに
彼女と親しい同窓生のピアノで「乾杯」を全員で合唱することになっていた
皆で歌っているうちに
一人また一人と
涙が溢れてきた
皆の背中を臨む位置に私は立っていたが
涙が止まらない友人の肩をその近くにいる友人が抱いて支えている
もちろんお祝いされた友人は壇上で号泣していた
彼女が泣くのを初めて見た
それまで冷静に無口に進めていた
私も涙を止めることができなくなっていた
ひさしぶりに「乾杯」を歌ったが
あの歌詞は本当にずるい
私くらいの年代が聴くと心にストレートに入ってくるものだと
かたい絆に 思いをよせて
語りつくせぬ 青春の日々
時には傷つき 時には喜び
肩をたたきあった あの日
あれから どれくらいたったのだろう
沈む夕日を いくつ数えたろう
故郷の友は 今でも君の
心の中にいますか
乾杯! 今 君は人生の
大きな 大きな舞台に立ち
遥か長い道のりを 歩き始めた
君に 幸あれ!
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